宝塚からの宅急便 No.1 文と写真:奥村森

2016.12.20 Tuesday 10:42
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    Mt.Fuji from Minamiosawa 南大沢から眺めた富士

     

    八王子市鑓水

     

    今は宝塚に移転したが、2009年から2013年までは、東京都八王子市鑓水で暮らしていた。京王線南大沢が最寄駅である。以前は日野市に住んでいた。引越の手間や費用を考えると近場が良いと思ったからだ。転居を決めてから、日野市周辺の不動産屋を次々と訪ねて物件を探した。しかし、条件に適した物件は、なかなか見つからなかった。

     

    僕は、カメラマンの仕事をしているから機材が多く、通常サイズのマンションでは荷物の隙間で暮らす生活を強いられる。ある日、情報誌を何気なく見ていると広いマンションが掲載されていた。URが管理する南大沢周辺の物件だった。すぐに現地案内所を訪ねることにした。案内所は、南大沢駅から巨大なアウトレットを通り抜け、首都大学付近の美しい桜並木沿いにあった。

     

    これまで訪ねた不動産屋は傲慢で入居者を客とも思わぬ姿勢が際立っていた。だが、ここは違う。親身に入居者の立場で相談に応じてくれた。幾つかの物件を見て、10階にあるマンションに決めた。天気のよい日なら、ベランダから富士山や丹沢の山々が望めるのが嬉しい。近くには2つのスーパーがあり歩いて2分の場所にあるから、とても便利だ。

     

    マンションは多摩丘陵にあり、猛暑でも避暑地のような涼しい風が通り抜け、エアコンを使うことはめったにない。小山内裏公園など自然豊かで、毎日の散歩が楽しかった。

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    宝塚からの宅急便 No.5 文:吉田千津子 写真:奥村森

    2016.12.21 Wednesday 09:03
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      Hollywood ハリウッド

       

      日米デジタル事情

       

      2011年7月、アナログテレビが全てデジタル化された。我家のアナログテレビには、葬式写真のような黒枠が出来ていた。コマーシャルの時は以前のように見えるのだが、番組が始まると急に画面が小さくなった。

       

      何しろ我家のテレビは、14インチでおまけに二人とも目が弱ってきているので大変見えにくい。テレビが壊れたのかと一時思ったが、ラジオでアナログ化促進のため黒枠を付けているのだと知った。その黒枠の上下に、毎日しつこく「このテレビは来年7月には見られなくなります」とテロップが流れる。

       

      一足先にデジタル化に踏み切ったアメリカはこうだった。ロスアンゼルスに住む友人アリスに聞いてみた。アリスのテレビは未だアナログだったが、買い換えることなくチューナーを付け観ることが出来た。

       

      アメリカ政府はデジタル化移行の前年に、チューナー購入のため、60ドルの小切手を全国民に送付したという。不届き物は、そのお金を生活費に使った輩もいたらしい。勿論新しいテレビを買った人もいるが、まだ使えるアナログ・テレビを無駄にせずチューナーを設置するだけで十分なのである。

       

      日本政府は、ほとんどチューナーのことを説明もせずに「エコポイントが付きます、早く新しいデジタルテレビの購入を」と騒ぎ立てていた。新しい物を買って、どんどん古い物を捨てるアメリカ消費文化は今、日本社会がそのお株を取ってしまっているように感じる。ゴミ集積場にテレビの山が出来ていたに違いない。エコポイントで反エコロジーな現実が見えてくる。

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      宝塚からの宅急便 No.6 文:吉田千津子 写真:奥村森

      2016.12.21 Wednesday 10:20
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        Farmer's Market Los Angeles ファーマーズ・マーケット ロサンゼルス

         

        行列好きな日本人

         

        ラジオをきいていたら大崎にある有名ラーメン店が、大繁盛を理由に閉店するという。とても変な話なのでよくよくきいてみると、毎日沢山の客がつめかけ長蛇の列ができる。待ち時間が1〜2時間は普通、近所からは「喧しい、タバコをポイ捨てして道路を汚す」など店に苦情が相ついだことが原因だという。

         

        それにしても日本人は行列をして待つのが好きらしい。炎天下でも木枯らし吹きすさぶ冬でも。デパ地下でもよく行列を目にする。その先には焼きたてのパン、作りたてのケーキ、限定品の食品などがある。

         

        私の義理の妹は長い行列を見つけると必ず並ぶのだという、先に何があるのか分からなくても、まるで食料事情の悪い国のようだ。私も食べることは大好きだが、長蛇の列なら他に行く。また次の機会でも別にかまわないからだ。

         

        長年住んでいたロスアンゼルスでは、日本で見るような長蛇の列をレストランでは見たことがなかった。週末は何処のレストランでも平日より大勢の客が詰めかけるが、待つのはレストラン内(椅子が備え付けてある)かレストランに併設されているバーで何かを飲みながら待つ場合が多い。

         

        しかし、最近異変が起きている。ロスアンゼルス郊外のアルカディア(中国人のビバリールズと呼ばれている)の中華レストランの状況はちょっと違う。土、日曜日ともなると日本と同じように長蛇の列がレストランの外まで伸びている。1時間待ちも、ものともせずに並んでいる。

         

        日本人と中国人に共通するアジア人特有の忍耐強い性格が行列をつくらせているのかもしれない。そういえば、私はとてもせっかちなので行列アレルギーである。行列に並ぶべきか否かは私にとっては問題ではない。

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        宝塚からの宅急便 No.13 文:吉田千津子 写真:奥村森

        2016.12.23 Friday 11:06
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          Garage sale ガレージセール

           

          友人ケイチャンのモッタイナイ精神

           

          私は子供の頃、父の転勤で2〜3年ごとに引越しをした。小学校3回、中学校3回、高校2回と日本中を転々としていた。父の転勤場所は兵庫、大阪、香川、愛媛、愛知、岡山県とさまざまで、再度住んだ場所もある。中学校時代には10カ月で転校する事になり、ちょっと嫌になった。

           

          引越しは悪いことばかりではない、そのお陰で引っ込み思案だった性格も高校生になった時には別人のように外交的になっていた。友達をつくるのも早かったが、忘れるのも早かった。そんなわけで日本にいる友人は極端に少ない。

           

          友人のケイチャンとは、めずらしく数十年の付き合いである。といっても海外生活が多かったこともあり、年に何度かの手紙と年賀状、クリスマスカードのやりとりぐらいだった。最近2人とも60代に近づいたせいか、メールや電話をする機会が増えた。

           

          ケイチャンは男の子3人、女の子3人の大家族である。子供のいない私には、6人の子供を育てることを考えるだけでも気の遠くなるような話である。ケイチャンの子育ては苦労が多かったと思う。少子化が進む日本にあっては表彰されてもよい。

           

          先日、一枚の見慣れない女の子の写真がメールで送られてきた。ケイチャンの孫の写真で、どこか見覚えのあるロングドレスを着ている。ケイチャンいわく、このドレスは私が30年前に一番上の娘にプレゼントしたものだという。

           

          30年に渡り5人(娘3人に孫2人)に大切に着てもらっているのを聞いてびっくりした。こんなに1枚の服を大事にしてもらえていることに嬉しく思い感謝した。このケイチャンのモッタイナイ精神、物を大事にする考えは見上げたものだ。メディアでは、マータイさんの「モッタイナイ」運動が世界に広がっている。

           

          私の母の時代は、物も少なくモッタイナイ精神が普通だったが、今の日本は物があふれ、使えるものでもすぐに捨ててしまう風潮がある。以前、世田谷に住んでいた頃、3〜4月の引っ越しシーズンになると、まだ使える電化製品がゴミ集積所に山のように捨てられていた。この浪費社会に待ったをかけるモッタイナイ精神を、私達日本人が推進すればゴミの少ない世界が実現するに違いない。

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          宝塚からの宅急便 No.14 文:吉田千津子 写真:奥村森

          2016.12.23 Friday 14:00
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            Thanksgiving Day food 感謝祭の準備

             

            Thanksgiving Day

             

            11月になると思い出すことがある、Thanksgiving Day(感謝祭)である。感謝祭はアメリカ人にとっては大切なイベントの一つであり、それは毎年11月の第4木曜日に行われる。この日のために、彼らは1〜2週間前から七面鳥、パンプキンパイ、クランベリー・ソース、ヤム(さつまいもに似たいも)などの準備にとり掛かる。

             

            七面鳥はスーパーマーケットによっては50ドル、100ドル以上の食料品を買った人に「お買い上げの方には無料の七面鳥を差し上げます」との広告をするので、主婦たちは値段を見比べながらスーパーを選ぶ。

             

            たいていの七面鳥は冷凍されているので2〜3日前から解凍する必要がある。解凍が終わったらオーブンで焼き上げるが、なにしろ10キロ以上もある七面鳥を夕方のディナーに間に合わせるには朝から焼きはじめなければならないので大変だ。

             

            私も一度七面鳥を焼こうとしたが、うっかりして解凍が遅れ、その日に間に合わなかったことがあった。それ以来、我が家では七面鳥のかわりに何時も簡単なハムを焼くことにしていた。七面鳥を焼く係りは、何故か男の役目となっている。今は亡き隣家のパピーも毎年感謝祭の日には、朝から腕をふるっていた。勿論、夕方には私はちゃっかりとパピーの家族の一員として、彼の焼いた美味しい七面鳥のご相伴にあずかっていた。

             

            クランベリー・ソースは、1センチくらいの赤い実で感謝祭やクリスマスには欠かせない果実である。この実を砂糖で煮て七面鳥と一緒に食べると、甘酸っぱい味と七面鳥との相性は抜群である。私達は、粒のあるクランベリー・ソースを Real(本物)クランベリー・ソース、ゼリー状のものを Artificial(人工)クランベリー・ソースと勝手に呼んでいた。

             

            ヤムは、マシュマロをのせてオーブンで焼く。パンプキンパイは沢山のホイップクリームを乗せて、この日ばかりは皆ダイエット返上で家族や親戚が集まってワイワイガヤガヤと食事をするのである。勿論食事の前には感謝の祈りを忘れない。

             

            もうひとつ Thanksgiving Day で思い出すものは、アメリカン・フットボールである。この日は一日中フットボール試合が放映され、ビールを片手にポップコーンを食べながら男達はテレビの前に釘づけになる。フットボール・ウィドー(フットボール未亡人)という言葉が生まれたぐらいだ。

             

            このシーズンが始まるとテレビにへばりつく旦那に嫌気がさして、離婚する夫婦が増えると聞いたことがある。感謝祭が終わるとクリスマス商戦が始まり、あちらこちらで飾りつけされる。いつも楽に駐車できたパーキング場も、獲物を狙らう鮫のようにぐるぐると回り、駐車場所を探す車でいっぱいになる。こんな思い出も今となっては懐かしい。

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            宝塚からの宅急便 No.43 文:吉田千津子 写真:奥村森

            2017.01.03 Tuesday 12:34
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              Shirase river 白瀬川

               

              緊急速報!! 「蛍発生」

               

              初夏になると、我マンション入口の掲示板に速報「蛍発生」の張り紙が出る。引っ越してきた当初は、これを見て一瞬何か緊急事態でも発生したのかと驚いたが、その後は、また蛍の季節がめぐって来たのかと感慨深い。

               

              大体、緊急速報といえば、地震や事故といった災害や良くないことが多いが、これは嬉しい緊急速報である。蛍の発生場所は、我マンション前の白瀬川。余り水量が多くなく川の中には草が生い茂っているところもある。それが蛍にとっては良いのかもしれない。夜になると近所の人達が数少ない蛍を見ようと集まってくる。

               

              そんなある夜、母と一緒に行ってみた。一番多いとされる白瀬橋の辺りから見てみると、ポァーポァーと光が点滅している。何か宝物探しでもするように「あっ、あそこ!!見えた見えた」と3人で喜んでしまった。確認出来たのは5〜6匹だが、何しろ街灯や車が引っきり無しに通るので明るすぎて蛍の光が見えずらい。暗ければ多分もっと数が見えるとは思うのだが残念だ。

               

              蛍といえば思い出すことがある。20年ほど前、縁あって新潟県の安塚町(現在は上越市)に築150年の茅葺家屋を借りていた。その頃は東京暮らしだったので、時々友人と一緒に訪れていた。丁度6月に行く機会があり、町役場の滝沢さんが「夜になると蛍が観られますよ」と教えてくれた。私たちは暗くなるのを楽しみに蛍が現れるのを待った。

               

              しかし、何時になっても現れない。翌日、滝沢さんに「蛍なんていないじゃないの」と詰め寄った。すると滝沢さんが「蛍の呼び方を知らないからですよ」と言う。勿論こちらは知らない。蛍なんて子供の頃見たきりで、その後、蛍鑑賞のチャンスは一度もなかった。滝沢さんは「今夜8時ごろになったら車のヘッドライトをパチパチ点滅させて下さい、そうしたら蛍が仲間だと勘違いしてやって来ますよ」と言うのである。

               

              「へえー、そんな事あるの」と私達は半信半疑で夜を待った。いよいよヘッドライトをつけてパチパチと点滅してみる。すると「何ということでしょう」山の向こうから蛍が車のライトにつられて、どんどんと飛んでくるではないか。

               

              そして友人の白いシャツは蛍で埋め尽くされ、それは星を散りばめたようにポーッ、ポーッと光り出した。こんな光景は初めてである。滝沢さんの言ったことは本当だった。私達にとって、この貴重な体験は後にも先にもこれ1度だけである。

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              宝塚からの宅急便 No.44 文:吉田千津子 写真:奥村森

              2017.01.03 Tuesday 12:54
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                Takarazuka city sports center 宝塚市立スポーツセンター

                 

                体操教室

                 

                私と相棒は毎週一回、スポーツセンターの体操クラスに通っている。約1時間半のクラスでは毎回違ったスポーツ競技をする。先日は、カーリングならぬカローリングという競技をした。カーリングの室内版でカーリングと同じような柄の付いた色とりどりのローラーを床にすべらせ、先にある的をめがけて入れるのである。

                 

                でも、氷の上のカーリングで見るような箒でローラーの前をシャカシャカと忙しくはく必要はない。簡単そうに見えても中々難しい。このクラスは60歳以上との制限はあるが、その他は何もない。40人余りが毎週集まるが、何故か女性ばかりで唯一、黒一点が私の相棒である。そのせいで、おばさん化しているおじさんは、増々おばさん化に拍車がかかる。

                 

                何しろ関西のおばちゃん達はエネルギーが有り余っている。先生が競技のルールを説明していても、お構いなしにワイワイ、ガヤガヤと話をしている。2人の先生は勿論私達より若いので、どうしても遠慮がちに「聞いていますか!!」とやさしく言うだけなので、ぜんぜん効果がない。

                 

                私達の町・宝塚は、あの有名な手塚治虫が育った町で「手塚治虫記念館」もある。そのため宝塚をアトムの町として売り出そうとしている。それを広めるために「アトム体操」なるものを必ず毎回する。私の一番お気に入りポーズはニワトリが羽根をパタパタするような格好である。

                 

                何時も一番後で体操をしているので、前の人達を見渡せる。そのポーズが始まると、皆一斉にニワトリの様に腕を肩まで上げパタパタと忙しく動かしているのを見ると、どんなおばちゃんでも、とても可愛く見えるのである。

                 

                ちなみに、私の相棒の好きなポーズは両手を前にならえをして握った手をパッと開くところで、それはアニメのアトムが今から悪を懲らしめるぞと言うときのポーズを連想させるからだという。毎週1回の体操を馬鹿には出来ない。相棒の体は以前より柔らかくなって来たし、やはり体操をするだけでも気分が爽快になる。

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